ひろせき電鉄1100形電車

ひろせき電鉄1100形は2021年に大井川鉄道1100形と近江鉄道100形を譲受した車両である。本項では、同じ日車標準車体の構造をした元新潟交通10形の10形、改造形式である1300形についても記述する。日車標準車体をベースに製作された新造車両である1110形は別項を参照のこと。
ひろせき電鉄1100形
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編成:1
定格速度:70km/h
全長:17,000mm(?)
定員:調査中
軌間:762mm(特殊狭軌)-1,250mm(帝国標準軌)フリーゲージ
電気方式:直流600V/1500V複電圧対応
制御装置:電空カム軸自動加速式制御器CS5
駆動装置:吊掛式
台車:調査中
製造:日本車輌(1101-1103)、汽車会社(1105)
概要

1101~1103が普通鋼製、1105がステンレス車体である。詳しい経歴はwikipediaを参照のこと。

導入に至るまで

全4両は元々岳南鉄道で活躍していたが、1981年に廃車となり、1101,1103,1106の各車が近江鉄道、ステンレス車体の1105のみ大井川鉄道へ移籍した。しかし、それぞれ1993年、1996年に廃車され、側線などに放置されていた。
ひろせき電鉄では、高原線向け車両として導入するために4両全車を購入。
制御機器や台車などは車体より前に製造された「使い回し品」で、車体以上に老朽化が進んでいるため、彩葉電機にて駆動装置などを製造した。同時に近江鉄道時代に変更された窓配置も当初の窓配置に戻された。ただし、1105に関しては台枠などの構体自体も復元したため、事実上新車同様となっている。
また、全4両が特殊狭軌に対応するために機器類の小型化、フリーゲージ対応台車、複電圧対応となっている。さらに勾配対応のディスクブレーキも装備された。
そして、1101,1102に対してはライトグレーをベースにして、茜色やライトグリーン、ライトブルーのラインカラーを配した高原線塗装となり、8000系(Ⅰ)の廃車発生品のクーラーを再利用して冷房化改造も行われた。1103は岳南鉄道時代のオレンジと白帯に塗装された。
車番は岳南鉄道時代と同様に忌み番号と呼ばれる4番を飛ばして付番された。
さらに、1101には青台中央方の運転台、乗務員扉を撤去し、運転台部分に簡易トイレ、車掌台部分に車椅子スペースを設置した。
内装自体に変更はないが、運転室背後に案内用液晶ディスプレイが設置され、次駅案内や路線図、運賃表といった案内が細かく表示される。
2021年1月より1103までの3両、6月に1105の搬入が行われ、7月には全4両が営業運転を開始した。

運用

登場後しばらくは全車が高原線内のみを運転していたため、軌道可変装置が使用される機会はなかった。ただし、1105のみ塩害に強いステンレス車体だったということで、白羽の矢が立ち、翌年4月のみなと線開通にあわせて軌間を帝国標準軌に変更の上、みなと線の1110形と共にみなと線、本線の一部区間にて運用が行われ、同時に青台中央、新町方に電気連結器が増設された。
みなと線用1110形は1105との連結を前提に製造されたため、不具合はなかったが、高原線用の1110形は当初1110形同士で連結して運行するのを目的としていたため、いざ1101~1103と1110形を連結して運行すると、制御方式などの違いにより、不具合が頻発していた時期があった。これを受けて1101-1103は1110形との連結に対応すべく、1300形への更新改造を受けることになった。

1300形への改造

1101~1103が改造対象となり、以下のような改造が行われている。
・密閉冷却式のSIV一体型のVVVF制御装置に交換
・GPSアンテナと高原線アンテナを設置
・京青電鉄5200形の廃車発生品であるレシプロ式電動空気圧縮機に交換
・電気連結器の設置
・番号を+200の1301~1303に変更
・出力を1110形と同様にアップ
さらに1303は森林区間や夜間など周囲が暗くなったときにプラネタリウムが楽しめる「銀河号」として改造され、演出用のプロジェクターやスピーカーなどが設置され、座席も両側2列配置の転換クロスシートに変更され、塗装もダークグリーンをベースに天の川や満月が描かれた星空をイメージしたものに変更されている。


廃車

2023年6月の一部ダイヤ変更により、みなと線での2扉車の運用が終了し、1105とみなと線の1110形3両が高原線に転属されることとなり、廃車当時の車体をそのまま使用されていた1301,1302は機器類を残して廃車となり、ディスクブレーキやアンテナなどの装備を1113,1115に、制御機器などはみなと線600・700形へ譲っている。
これに伴って1301,1302の2両は11月のダイヤ改正をもって撤退し、廃車となっている。しかし、高原線の車両が不足していたため、1113,1115のデビューまでは2210系や2270系などのイベント車両による代走を行っていた。
残った1303についても、2024年3月をもって1116を銀河号として改造するべく部品を譲って廃車となった。
これにより、現在は1100形はステンレス車体の1105のみの在籍となっている。

10形

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10形は新潟交通で1998年の廃止まで活躍していた11号を2021年4月に購入した車両である。
1998年の新潟交通電車線廃止後はかぼちゃ電車保存会によって引き取られ、保存、整備活動が続けられていたが、ひろせき電鉄が高原線に元岳南鉄道の1100形グループを引き取ると同時に同様の日車標準車体であった新潟交通11も同時に引き取ることとなり、1101-1103と同時期に搬入され、1100形と同様の改造が施された。
そして、1100形と同様に7月から営業運転を開始し、単行運転を中心に運行が行われた。
しかし、非貫通2枚窓の10型は2両以上での運転時はワンマン機器は使用せず、車掌も乗務することから数ヶ月で定期運用から離脱し、波動用として車籍を残すことになった。
以後、「ビール電車」などのイベント列車を中心に使用され、現在も季節に応じてさまざまな列車に使用されているが、2023年6月末にて平日の高原線において日中の単行運転が実施されるようになってからは夏季を除き、平日のみ営業運転に復帰している。

  • 最終更新:2011-07-17 03:20:42

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