ひろせき電鉄420系電車

ひろせき電鉄420系電車は初代足湯電車70形に代わって大井川鉄道420系(元近鉄6421系)を改造して導入された車両である。
本項では、近似車両である近鉄2250系に似立てて製造された事業用車両モワ2250系とタイムトンネル検測用に新造されたサヤ3020についても記述する。
概要

詳しい経歴はwikipediaを参照のこと。

導入に至るまで

大井川鉄道最後の吊掛け駆動車として活躍が続けられてきた同車も2009年以降は休車となっていた。
ひろせき電鉄では星野グループ管轄化後に広関電鉄時代から同線で70年以上活躍を続けている70形電車73を対象に車内で足湯が楽しめる「足湯電車」に改造し、イベント列車として活躍し始めたが、製造からまもなく100年が経過するということで老朽化も目立ち、早期代替が必要となった。
そこで白羽の矢が立ったのがこの420系である。
2009年7月11日より千頭の側線からトレーラーで豊洲分室まで輸送され、16日より豊洲分室内による改装工事が行われ、8月中旬ごろには構内試運転も始まった。


改造内容

改装工事の内容は以下の通りである。
・座席の固定クロスシート化
今回の足湯電車はボックスシート式の足湯となるため、転換クロスシートから固定クロスシートに変更された。
ただし、座席自体を取り換えたわけではなく、転換機能を撤去したものとなっている。
また、モケットは外すことも可能で、お座敷仕様にすることもできる。

・足湯コーナーの設置
足湯コーナーは各ボックス席の足元に設置した掘りごたつのような形になり、座席下には靴などの収納ケースも設置されている。
お湯自体は振動による水びだしを防ぐため、踝が浸る程度となっている。
さらにお湯を抜くことによって一般の急行列車にも使用することができる。

・吊掛け駆動からカルダン駆動へ改造、制御装置の更新
今回の足湯電車は一般の急行列車に混じって運行するため、当然ながらタイムトンネル通過するための100km/h運転が必要となる。
このため、同時期に更新工事が行われていた3110系の部品を流用し、駆動装置やブレーキ装置も相応のものを彩葉電機で特注製造されたものを搭載した。
台車(KD-32)は改軌の上、継続使用されることになった。

上記の改造以外の内容に、自動販売機の撤去、タイムトンネル通過対応工事、ATSの交換、無線アンテナの設置など基本的な改造も同時に行われた。

運用

構内試運転終了後、8月末には大和田検車区へ自力回送され、9月19日~23日のシルバーウィークの5日間は2代目足湯電車デビュー記念として往年のヘッドマーク、側面の「EXPRESS」ロゴや号車番号などの特別装飾を施した状態で臨時特急列車として東静川-晴海みなと間を往復した。
そして10月3日より晴海みなと方から3100系+3110系+421系の6両編成で営業運転開始が開始された。
なお、基本的に足湯電車として運行する場合は、モケットを畳敷きに交換しているため、前述した臨時特急列車の運転以降、見学会などを除き、モケットを使用していない。
また、連結に対応しているのは3100・3110系と6010系、6100系の4形式でいずれも休日に豊晴交通線直通急行列車として終日運用に入り、3100・3110系と6100系においては青台ウィングライン線直通のアクセス急行にも使用されるが420系は対応していないため、乗入れることができない。
また、2023年秋ごろより5000系が環七高速線の試運転を担当してから、新車搬入や豊洲分室からの出場車両の輸送は姉妹形式のモワ2250形と420系のプッシュプルで牽引輸送することが稀にあり、モワ2250形の検査時は本形式が牽引車として使用される。

今後の動向

足湯電車は広関高原電鉄発足からデビューし、注目を集めてはいたが、2代目足湯電車は急行用ということもあり、高速で運行するために車内の振動が激しく不評であったことからわずか1シーズンで足湯電車としての運行は終了し、土休日の増結用車両として運用されている。
しかし、車体は導入時に補修したとはいえ、製造から60年近く経過しており、幾度もタイムトンネルを通過していることから老朽化の波には逆らえず2026年度に引退させる方針である。
また、足湯電車も420系をもって幕を閉じることも発表されている。
ひろせき電鉄では今後420系の引退を記念して様々なイベントが行われる予定である。
なお、後述の事業用としては継続使用されるかは未定である。

モワ2250,サヤ3020

モワ2250系は2021年10月に物資輸送用として使用するために近鉄2250系に似立てて自社工場で製造された電動貨車である。デザインが近鉄2250系と同等になった理由は、新・足湯電車が420系に抜擢されてから、420系が平日に事業用として使用する際に近似の車両を使用することによってコストがかからないことから近鉄2250系のデザインを採用したためである。
モワ2251は職員輸送用として原型のスタイルとほぼ同等の形状で製造され、塗装もアイボリーとブルーのオリジナルカラーを採用した。
主に新車の甲種輸送を420系とのプッシュプルで行われている。
一方、モワ2252は物資輸送用として運転台を除き、無蓋車となっている。また、チキ100形と連結してレール運搬に使用することもできる。
レール運搬時は

モワ2251_チキ101_チキ102_モワ2252

という編成で運行する。
塗装は近鉄事業用車に模した朱色ベースに前面に黄色の警戒帯が入っている。
走行機器類は8600系のVVVF更新の際に余剰となった機器類を流用し、制御機器、殿堂空気圧縮機、主電動機などをモワ2251に集中させ、モワ2252単行では使用できない形になった。そのため、中間に挟んで使用するチキやサヤ3020には空気管の他に電装用ケーブルなどが備わっている。

サヤ3020は豊晴交通線内におけるタイムトンネル(タイムトンネル内は星野グループが管理)の検測用として2022年10月に近鉄2250系サ3020に模した形で自社工場で製造された車両である。
タイムトンネル内に異常が無いか屋根上に設置されている観測ドームからレーザー測定し、情報記録システムが備わっている車内のパソコンにデータが転送される。
また、レール部分にも異常が無いか確かめるために、台車には数台の測定用カメラと補修用調整器具が備わっている。タイムトンネル内では停車できないため、高速運転中に補修できるように器具が台車に備え付けられている。

なお、タイムトンネル検測は2ヶ月に1回行われ、平日の日中時間帯に行われる。
しかし、モワ2250に不具合があった場合や検査時は420系がサヤ3020を挟む形で運行されるが、運行実績はまだない。

  • 最終更新:2012-12-23 04:52:31

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード